街まるごと1枚のアイソメトリックイラストができるまで|探索型Webコンテンツの制作事例

※掲載条件により、企画名・企業名は伏せています(大手不動産会社様の特設Webコンテンツ/広告制作会社様経由のご依頼)。

このたび、大手不動産会社様の特設Webサイトのメインビジュアルとして、「街まるごと1枚」のアイソメトリックイラストを制作させていただきました。画面いっぱいに街が広がり、虫眼鏡をクリックしながら街のあちこちを探索できる——そんな遊び心のあるWebコンテンツの土台になるイラストです。

公開のご許可をいただいたので、この記事では「街を1枚描く」仕事の裏側と、今回特にこだわったポイントをご紹介します。

大手不動産会社様の特設Webコンテンツ用に制作した街並みのアイソメトリックイラスト

全体像:建物20棟以上・住人約30人の「ひとつの街」

今回のイラストは、戸建て・マンション・商業施設・公園・キャンプ場までを1枚に収めた、いわば「架空の街の航空写真」です。

  • 建物:20棟以上を描き分け
  • 住人(モブ人物):老若男女あわせて約30人
  • 車・植栽・小物:街の生活感を作る要素を多数配置

アイソメトリックイラストは俯瞰で街全体を見せられるのが強みですが、探索型コンテンツの場合は「引きで見ても、寄って見ても絵になる」ことが求められます。全体の構図と細部の作り込み、両方に時間をかけました。

こだわり①:クリックで「寄られる」前提の描き込み

通常のWebイラストは、決まったサイズで表示されて終わりです。しかし今回は虫眼鏡で拡大される前提。つまり、どこを切り取られても大丈夫なように描く必要があります。

そのぶん、人物ひとりひとりに「その場の物語」を持たせました。カフェで談笑する2人、犬の散歩中の人、お店を見つけて足を止める人……。拡大したときに「この人、何してるんだろう」と思ってもらえる小さなドラマを、街のあちこちに仕込んでいます。

こだわり②:人物が「動く」ためのコマ設計

今回のコンテンツでは、主要な人物たちがサイト上でアニメーションします。そのため、主要人物は1人につき3コマの連続イラスト(スプライト形式)で制作しました。

歩く2人組、犬の散歩、指をさして案内する人、カフェの2人組——それぞれの動きが自然につながるよう、コマ間の姿勢・重心を調整しています。イラストレーションとアニメーションの中間のような、静止画の技術だけでは完結しない工程です。

Web実装を想定したIllustratorデータの整理(レイヤー分け・パーツ分割)まで含めて納品するのも、この種の案件では大事な仕事のひとつです。

こだわり③:要素の「密度」をデザインする

制作途中、デザイン会社様とのやり取りの中で「要素が一部に密集して見える」という課題が出ました。そこで建物の配置を入れ替え、密度を分散。あわせて車の色数を絞り、全体のトーンを整えました。

1枚の街イラストは、描き込むほど賑やかになる反面、視線が迷子になります。「どこに目が行くべきか」を計算して要素を配置するのは、地味ですがいちばん経験が出るところだと思っています。

こだわり④:遠くの人は「描かない」勇気

アイソメトリックイラストでは、人物が小さく描かれます。このとき、靴紐や服のシワまで描き込むと、かえってノイズになります。視認距離に応じて「描く情報」と「省く情報」を仕分けるのが、画面全体の見やすさを作ります。

30人の住人がいても画面がうるさくならないのは、この「描かない」判断の積み重ねです。

まとめ:街イラストは「探索したくなる仕掛け」になる

完成したイラストは、特設サイトの画面全面に使っていただき、クリックで探索する体験の舞台になりました。

  • サービスや地域の全体像を1枚で見せたい
  • サイトに「回遊したくなる仕掛け」を作りたい
  • アニメーションまで見据えたイラストデータがほしい

そんなご要望をお持ちのWeb制作会社様・広告制作会社様・事業会社様は、ぜひお気軽にご相談ください。街まるごとでも、1シーンからでも承ります。

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